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2014年 01月 19日
久しぶりに更新。 「このマンガが酷い!2013ベスト1」決定、各氏騒然の問題漫画、単行本化、続々重版!と帯に謳われ、久保ミツロウさんや能町みね子さんのコメントも。 絵は苦手な感じだけど、タイトルにも惹かれるし、帯裏の「サブカルクソ野郎幻想曲」ってどんなだ…と1100円という漫画にしてはお高めな値段設定に震えつつも購入。 一度、何も人の感想とか見ないで書いたのだけど、アマゾンレビューを読んでみたら自分の甘ちゃんすぎる感想が恥ずかしくなって一度公開したものを消してまた書いている…という更に恥ずかしいんじゃないかと思われる感想。 アマゾンレビューではかなりお怒りのこっぴどい批評が多くて、そこまで?と思ったんだけど。 自分にはなんにもないのに、サブカルチャーを道具にして成功したいと思っている人たちを小馬鹿にして笑おうよというマンガで、こんな趣味の悪いマンガはない、というような。 私は読んでて、確かにひどい、けど面白い、と思いました。 本当につまらない本のレビューって全然面白くないし、あれだけ読ませるレビューが数多く書かれているというのは、その本自体が力を持ってる証拠なんじゃないかと思います。 サブカルに詳しくない私からすると、サブカルに詳しくて私が知らないものをすらすら語れてしまう人を目の前にすると、わーかっこいいなあ、どうしたらあんな風になれるのか…と感心し、知らない奴、興味無い奴、この良さがわからないセンスの無い奴は黙ってろよと思ってるんじゃないのかな、いや思ってるよね、なんて嫉妬したりもするわけです。 「モテキ」の映画版でルミ子ちゃんが幸世にフラれそうになるとき「あたし頑張るから!そういうの勉強するから!」と必死にすがりつく気持ちがかなりわかります。 自分痛いなあ、と思いつつ、執着してしまうのは自分に自信が無いからだとわかっているし、それは見た目のかっこよさに憧れてるだけで、きっとサブカル自体を本気で愛することは私にはできないんでしょうが。あ、ルミ子ちゃんは幸世が好きなだけで、サブカルに憧れたりはしてないんでしょうけど。 このマンガにはいくら詳しくても嫉妬はしないだろうな…というタイプの人がむしろ多いです。が、それでも、サブカル好きな人たちの嫌ーな部分だけをぎゅっと凝縮するとこういうことになるのかな?という理解です。 1本目の、この本のタイトルにもなっているボサノヴァを歌う女の話は恐ろしくて… 手段を選ばずに有名になりたがる彼女の生き様。 でもこれって私もそうですが、多くの人が抱いている感情でしょう。 自分の人生を何かしら意味のあるものにしたい、そのためには有名になって認められたい、そんでちやほやされて思う存分おしゃれな生活して幸せになりたい。価値ある自分になりたい。 なので彼女がどんな手段を使ってでも辿りついた?のは決して非難するようなことでもないような気がする。え、歌で認められたかったんじゃなかったの?手段に過ぎなかったの?とはもちろん思うけど。 あの後やっぱりまた挫折するのかな。それでも彼女は這い上がる? 途中差し挟まれる雑誌の記事やブログなどがやたらリアルで、能町みね子さんなんかもそうだけど、特徴とらえてて驚きます。それと終わりの方に入ってるカラー写真、そのおしゃれを演出した感じとマンガの中の主人公達の内面の醜さ・ジタバタ感とのギャップがすごくて、なんだかゾッとしました。 サブカル好きを斬っているようにも感じられますが、全作品読み終わるとどれも生にすがりついて生きている人たちを描いていて、厳しいながらも温かい作品なのかもしれないと私は思います。 酷いけどすごい!
by hoshimoko
| 2014-01-19 08:32
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