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2012年 10月 12日
mixiレビューより移行。 2011年11月の感想。これを読んでからもう一年くらい前になるのかー。早いなあ。 1999年に起きた「文京区幼女殺人事件」をモチーフにした作品。 この事件は当初自分の子どもがお受験に不合格だったことを恨みに思った母親が起こした事件、「お受験殺人」とも言われたが、実際はそうではなかったよう。 登場する5人の母親(いわゆるママ友)のうち、1人の設定が事件を起こした母親によく似ている。(ウィキペディア参照) 私は2歳の子の母親で専業主婦だが、まだ保育園にも通わせていないし、よく会うママ友もいないので確たる実感は無いのだけれど、 子供を持つ前に作れていた友達とは違って、子供を介した「ママ友」の存在の難しさは少しだけ今の私でも感じ取れる。 子供を産み立ての頃はとにかく不安で早く子育ての苦労や楽しさをわかちあえるママ友が欲しくてたまらなかった。 今は子育てにも少し慣れてきてそうでもないのだけれど、ママ友を欲する彼女たちの気持がよくわかって、引き込まれた。 このお話はフィクションではあるけれどなんだかとてもリアルで、ああ、こういう風に人に対する思いや依存の仕方がじわじわとズレていく感じ、わかるなあ、と感じた。 だからこそフィクションであるのに読後、「やっぱりママ友との付き合いは慎重に考えないと」と本気で思ってしまった。 決定的な事件は起きずとも、本当に問題が解決したわけではなく、それぞれがこれからどうなっていくのかはわからない。 このメンバーの中でなくとも、また新たな問題が起こるのではないか、というもやっとした感触が残る終わり方。 実際私たちの生活っていうのはそういうことばかりだと思う。解決したような、しないような。 結果的に一気読みしてしまったし、読後感も良くはないのだが、もう一度ゆっくりじっくり読み直したくなる。うますぎる。
by hoshimoko
| 2012-10-12 09:47
| 小説
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